看護師の働き方として、病院だけではなく、地域で在宅医療が必要な人の生活を支える「訪問看護が今まさに急増しています。

これからは訪問看護師の重要性がさらに増し、地域にとってなくてはならない存在になるでしょう。

そこで今回は、訪問看護師の働く場所や仕事内容、病院で働く看護師との違いなどについて紹介します。

更新日:2020.09.17

訪問看護ってどんなお仕事?

訪問看護とは、病気や障害を持った方が住み慣れた地域やご家庭で、その人らしい療養生活が送れるように支援するサービスです。

利用者様とそのご家族の間に立ち、相談に乗ったりと「介護と医療の橋渡し的な存在」としてアドバイスをすることも重要な業務の一つ。

 

他にも、地域に関わる他職種との連携を円滑におこなう調整役としても訪問看護師の役割は重要です。

利用者は、乳幼児の小児分野から高齢者まで、幅広い年齢が対象となります。

診療科は内科系だけでなく、精神科疾患、脳神経・整形外科のリハビリ、ターミナルケアなど多岐に渡り対応します。

訪問看護師の仕事内容は?

ざっくりと見ていきましょう。

  • 身体の清拭、洗髪、入浴の介助、食事や排泄などの介助・指導
  • バイタルチェックや問診で健康状態に関しての必要なアドバイス
  • 医療機器の管理:在宅酸素、人工呼吸器などの管理
  • 医師の指示による医療処置
  • 服薬管理
  • ターミナルケア
  • 床ずれ防止の工夫や指導、床ずれの処置
  • 拘縮(こうしゅく)予防や機能の回復など、身体機能・嚥下機能訓練等の在宅リハビリテーション
  • ご家族等への介護指導などの相談
  • 低栄養や運動機能低下など介護予防のアドバイス

訪問看護師は出退勤する訪問看護ステーションから直接利用者様の住む場所へ向かいます。

主治医が作成する訪問看護指示書に基づき、健康状態のチェックや療養指導、医療処置、身体介護など。

その内容は利用者様ごとに違いますが、具体的には上記の内容が主となっています。

 

訪問以外の仕事内容

訪問時間以外には、カルテ管理に含まれる書類作成業務や、利用者様関係者への連絡、居宅介護支援事業所、病院などへの営業活動があります。

初回訪問前の看護計画

初回訪問の前に行う書類作成業務として以下のものが代表的です。

  • 訪問看護計画書
  • 記録書Ⅰ

いずれもA4用紙1枚程度。

「訪問看護計画書」は、主治医の指示、患者さんの要望や心身の状況等をふまえ、療養上の目標、その目標を達成するための具体的なサービスの内容などを記載して作成する書類で、以下のような様式に記入します。

「記録書Ⅰ」は、訪問看護の目的、初回訪問年月日、主な傷病名、既往歴、現病歴、療養状況、介護状況、緊急時の主治医・家族などの連絡先、指定居宅介護支援事業所(ケアマネ)の連絡先、その他関係機関との連絡事項などを記入します。

日常的なバイタル情報や容態の記録

訪問ごとに記入する書類業務として記録書Ⅱがあります。

記録書Ⅱには、訪問した日にち、病状・バイタル、実施した看護 ・リハビリテーションの内容などの必要な事項を記入します。

訪問と訪問の間の時間に記入したり、訪問が終わった後に記入しましょう。

記録はたまりやすいので、自分で時間管理をして進めていくことも大事になってきます。

主治医への報告書

毎月初めに主治医へ提出する訪問看護報告書の作成業務があります。
主治医と連携を図り、適切な指定訪問看護を提供するため、毎月、利用者様の病状経過や実施した看護の内容などを記載した報告書を作成し、主治医に提出します。

看護計画書や報告書は基本的にワイズマンカイポケなどのソフトを使って作成していく事が多いです。

そのステーションによって使用しているソフトに違いはありますが、基本的な項目や入力する内容は変わりません。

営業

営業と聞くと、少し嫌なイメージを持つかもしれませんが、言い換えると自分たちのステーションを知ってもらい、好きになってもらう活動と言えます。

ではどこに顔を出しに行くのかというと、主に以下の場所になります。

  • 居宅介護支援事業所
  • 病院の退院支援科
  • 地域包括支援センター

病院と違うのは、待っていても利用者様は来ないということです。

この営業に対して抵抗がある看護師が多いというのが実際です。
そのため弊社では、営業ツールというものを事前に作成し、基本的には毎月の報告をしにいく際にその営業ツールを配布するという流れになっています。

ただ手ぶらで行くよりも、何かしらのツールがある方が営業はやりやすいですからね♪

訪問看護師として働くメリット・デメリット

訪問看護師ならではのやりがい

面接に来る看護師がよく口にする言葉で1番多いのがこれです。

「利用者と時間をかけて1対1で向き合うことができる」

まさにこれが訪問看護師の最大の醍醐味で、その人がどんな人なのかという人柄や人生にも向き合うことができます。要するにじっくりと利用者様と向き合えるんです♪

あなたは定期的に来る看護師であり、一緒に目標や方針を立てより良い環境でケアをしていくために共に歩んでいくパートナー。利用者様からすると非常に大きな存在。

そんな深い関係を築き、自分も成長していくという事は、看護師としての仕事や生きていく上での大きな財産になります!

夜勤がなく、労働日数や時間調整がしやすい

午前・午後のみの訪問という働き方や週に2日、3日の勤務というような柔軟な働き方が可能です。

また、訪問看護の特徴の1つとして、夜勤がない代わりにオンコール(待機電話)があります。

利用者様の状況にもよりますが、交代制で頻度が少ないため夜勤よりも負担が少ないことが多いそうです。

しかし裏を返せば、機電話を持つ日は利用者様に緊急で対応する場合があるため、どうしても拘束されてしまうという条件があり、ほとんどのステーションでは待機手当として1回オンコール当番につきオンコール手当(1,200円〜2,000円)が支給されています。

1人での訪問に負担を感じる

訪問看護は病院と違い、看護師が1人で利用者様のお家へ訪問し、対応をしなくてはいけないため負担に感じることが多いようです。

一番不安な状況は、訪問したら利用者様が急変していた!というような状況ですが、その場で判断できない時はステーションの管理者や主治医に電話し対応を仰ぐという事がほとんどです。

看護師だけで対応できない場合は救急車で病院へ救急搬送するという流れになりますので、過度にプレッシャーに感じる必要はないのかもしれません。

もちろん、慣れてくればその負担も少しずつ無くなってきますし、利用者様から果物やお菓子をもらって帰ってくる姿をよく目にします♪

最初の方は、先輩の訪問看護師が付き添いで色々と教えてくれるので、焦る必要もありません!

何をするにも最初は不安に感じるものです。それはただ単純に「経験がない」という理由からの不安です。

自分だけが不安なのかということは決してありません。今働いている訪問看護師も最初はみんなスタートは同じですからね(^_^)

その不安や負担を乗り越えた時、今とは違う景色が見えてくるはずです。

悪天候時は大変な時も

北見は雪が比較的少ないですが、まとめてドサっと降ることもあります。

まずは車周りの雪かき、利用者宅も雪で埋まっているという事も稀にあるので冬場は常に車の中にスコップを積んでいます(笑)

除雪もあまり追いついていないという状況でも気をつけて訪問しなくてはなりません。

ですが、そんな中訪問した時は、利用者様から

「こんなに天気悪いのによくきてくれたね〜、ありがとうねえ」

と、満面の笑顔で感謝されるので、頑張って来てよかったなと思えます!

訪問時間

利用者様への訪問時間は30分〜1時間が平均です。

訪問先では、利用者の健康状態のチェックのほか、その人にあったケアを提供し、家族ともコミュニケーションをとります。

場所にもよりますが、移動時間は行きで10分、帰りで10分、訪問時間が30分〜1時間なので、1訪問で1時間〜1時間半くらいが目安となります。

給料

今回は北見市内の訪問看護ステーションの給与相場に絞って説明していきます。

正社員・・・23万〜26万+待機手当などの諸手当

パート・・・時給1,450円〜1,700円(准看護師の場合は-200円〜300円)

※あくまでも相場であって、給与額を保証するものではありません。

参考までに、弊社の訪問看護ステーションで出している求人は以下の通りです。

正社員・・・225,000円〜270,000円+諸手当

パート・・・1,500円〜1,700円

おわりに

今回は訪問看護師のお仕事の内容や給与面を解説していきました。

冒頭でもお伝えした通り、訪問看護はこれからの時代になくてはならない存在となる存在です。

しかしながら、まだまだ北見の訪問看護師は不足しているのが現状です。

あなたのこれまでの経験を存分に生かし、これからのキャリア形成を考える際はぜひ選択肢の1つにいれて頂きたい分野です。

最初は大変かもしれませんが、大変というのは自分が「大きく」「変わる」時だと思います!

どこに所属していようが、地域のお役に立つというところでは変わりはありません。

少しでも興味をお持ちの方がいらっしゃいましたら、あなたのお力を貸してください!

ケアーズ訪問看護リハビリステーションきたみ中央はあなたとお仕事ができるその日を楽しみにお待ちしております♪